632話では羌瘣の秘術により
ついに信が復活しました。
これにより飛信隊は大いに沸き立ちます。
しかし喜びも束の間
蒙恬が駆け寄ってきて
「趙軍の全軍退却、李牧に逃げられたっぽい」
と言う事を説明してくれました。
なので
きっちりと退却準備をしていた李牧は
この日没を利用して
趙の早馬を走らせれば
翌日の昼には鄴に到着することにりそうです。
李牧が到着する前に
鄴が落ちるなんてオチにはならなさそうですね。
対する秦軍側はと言うと
王翦の号令待ちになっています。
これからは王翦の号令を受けてから
鄴に向かう李牧を追うような展開に
なりそうですね。
史実では王翦はここから兵士を少数精鋭に絞って
鄴に攻め込む事になっています。
なので今回は
王翦はどのような部隊編成をするのか
について考察したいと思います。
史実
まずは王翦の考える部隊編成の前に
史実を確認しておきましょー
王翦は桓騎、楊端和らと趙の鄴を攻めて先ず九城を取る。
王翦は一人で閼与などを攻める。
それから、皆兵をあわせて一軍とした。
将軍になると18日間で軍中の斗食(としょく)以下の功労のない者を帰らせ
軍をおよそ5分の1に減らし精鋭揃いに編成した。
そして、それまで落とせなかった鄴などを落とす。
と言う記録が残っています。
ちなみに
斗食(としょく)とは
少ない食糧しか配給されない身分が低い兵卒の事です。
この記録からも分かるように
王翦は鄴攻めに移る前に
軍を5分の1に減らし
精鋭揃いに編成しなおしています。
現実問題として食糧がない現状では
兵力の半分以上を占める
役に立たない下級兵を鄴まではつれてはいかず
量より質で
桓騎軍と李牧を挟撃というのが現実的でしょう。
朱海平原の戦い当初は
9万近くいた王翦軍も
恐らくはこの戦いで
半数近くは減っていると思います。
ここで軍を5分の1に減らした場合
9万の半分で4万5000
ここから5分の1にすると
9000人ぐらいになります。
なので先行して
李牧追撃に向かった亜花錦隊は別にして
これから鄴に攻め込むのは
1万人ぐらいの少数精鋭に絞り
攻め込むのではと思われます。
では王翦が連れて行く1万人の少数精鋭とは
どの部隊なのかを考察していきたいと思います。
少数精鋭部隊
龐煖との死闘の末
力を使いきった信なので
もう体力は残ってないと思いきや
羌瘣の秘術によって復活した信は
まだ動けそうなぐらい体力がありそうですよね。
逆に秘術を使った羌瘣は
信に抱えられたまま
ぐったりしている様子です。
この事から考えて
羌瘣隊は置いていき
隊長の信と精鋭の少数を連れて行くのでは
と思われます。
王賁は尭雲に致命傷を負わされ
一時は心臓が止まるのではと言う所まで
体力を失っていました。
その後
なんとか持ち直して尭雲との一騎討ちを制して
王翦のピンチを救っています。
ですが
ここからの鄴攻めで活躍できるほど
体力は残ってないと思われるので
王賁と玉鳳隊は朱海平原に残るのでは
と博士は考察します。
朱海平原の戦いでは
秦軍左翼を任されていた蒙恬率いる楽華隊。
隊長の蒙恬は
馬南慈に一騎討ちを挑めるぐらいの力は残っていたので
まだまだ体力は充分に残されていそうですね。
なので蒙恬率いる楽華隊は
王翦に選ばれそうな感じがしますよね。
次に考えられそうなのが
倉央軍には副官の糸凌もいますし
攻撃力、破壊力を考えると
今の王翦軍の中では頭ひとつ抜けています。
朱海平原の終盤では
糸凌と趙将・馬呈との一騎討ちは
互角だったようですね。
小さいコマでしたが
馬呈が「あの大女、次はぶっ殺す」
と言っているシーンから考えて
イイ勝負だった事が分かります。
なので糸凌はあの趙将・馬呈級の力があると言う事なので
連れて行かない手はないでしょう。
第1軍の亜光将軍は瀕死の状態ですし
第2軍の麻鉱将軍については死亡しています。
第3軍の田里弥軍も考えられますが
1万人ぐらいの少数精鋭隊になると
王翦だけで軍師的な田里弥の働きは
充分カバーできそうでそうな事も考えると
やはり第四軍の倉央軍が
今は1番力がありそうですね。
この事から考えても
倉央軍も鄴攻めに参戦すると
博士は考察します。
以上の事から
飛信隊と楽華隊、倉央軍の中から少数精鋭に絞り込み
王翦軍の本陣と合わせて
計1万人ぐらいで鄴攻めに向かうのでは
と博士は考察しました。
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