雷土の目をしっかりと見つめる扈輒!
そこで分かったことは、やはり桓騎には狙いがあるということです!
桓騎の狙いとは、この戦いを終わらす決定的なものなのでしょう!
果たして桓騎の狙いとは一体何なのか?
この話を見てもらえると桓騎の狙いについて分かると思うので最後まで見てってくださいね。
扈輒の前に引きずり出された雷土。
雷土は趙軍のエグい拷問を受けますが、桓騎軍の重要機密については一切口を割りませんでした。
しかし、この拷問で一つだけ分かったことがあります。
それはやはり桓騎には狙いがあるということです。
この桓騎の狙いというものは、この戦いを終結させるものだと考えられそうです。
この戦いを終結させるには2通りのパターンが考えられます。
一つは扈輒の首を獲ること。
もう一つは平陽城を落とすことです。
この2つのどちらかが成功すれば秦軍の勝利が決定的になります。
史実としても紀元前234年に桓騎は平陽城を落とし、趙の総大将である扈輒を討ち取り、十万人もの趙兵を平陽の城外で斬首したという記録が残されています。
なので桓騎が平陽城を落とす事と、扈輒を討つことは確定事項になります。
もう一つの趙兵十万人の斬首は起きるかどうかは半々ぐらいの確率だと予想します。
なぜかと言うと、桓騎の異名は首斬り桓騎です。
この首斬り桓騎の異名は、桓騎が野盗時代に城邑(じょうゆう)という城を攻め落とした時に桓騎自らその城にいる住人全員の首をはねたからとされています。
なので桓騎は既に大量の首斬りを行なっています。
首斬り桓騎の異名は、記録に残る趙兵十万人の斬首からきているのだとは思うのですが、あえてまた首斬りをするかな?と言う疑問があります。
なので趙兵十万人の斬首の記録の部分はスルーされる可能性も高いのではと感じています。
もちろん桓騎が再度首斬りをするパターンも考えられます。
残忍で感情がないように見える桓騎ですが、尊敬している人物や認めた相手にはそうでは無い一面があります。
尊敬していた蒙鰲が死去した時には、白老へのたむけと言って一つの城を落とした後に、全員火炙りの計にしています。
そして認めた相手の張唐将軍に対しては、死の間際に張唐が倒れる寸前の所で「調子狂うジジイだぜ」と戸惑いながらも手を差し伸べています。
このことから桓騎は決して残忍なだけの男というわけではありません。
なので桓騎と共に長いこと戦ってきた雷土の死は、桓騎の中で何かを歪まさせるキッカケになる可能性は十分にありそうです。
既に歪んでいるんですが、もう一段階歪むと言う意味です。
桓騎にとって雷土は小さい存在ではありません。
なので雷土の死が桓騎を狂わせ、趙兵十万人首切り事件に繋がっていくという事も考えられそうです。
これは見方を変えれば桓騎の暴走、引いては以前から示唆されていた六大将軍の暴走と結びつくという可能性もあります。
なんにせよ紀元前234年に桓騎は平陽城を落とし、趙の総大将である扈輒を討ち取ったとされる記録があります。
なので桓騎の狙いとは平陽城を落とす事もしくは扈輒を討つことのどちらかになってきそうです。
なので今回は桓騎の狙いについて考察していきたいと思います。
現状把握
現在の戦場は左翼、中央、右翼と3つの戦場に分かれています。
今回の戦いは戦場はかなり広く、そのうえ山で仕切られているので、横との連携を取るのが難しくなっています。
事実、両軍ともに連携しているようなシーンは一度もありません。
秦軍で一番優勢なのが左翼の飛信隊が戦っている影丘になります。
亜花錦隊の登場によって岳白公軍の力は分散。
その結果、現状では秦軍有利となり、飛信隊の騎馬隊が岳白公軍の本陣まで届いています。
これから信と岳白公の一騎打ちが行われる寸前の所です。
信が岳白公に勝利すれば、影丘突破となり、秦軍の戦術の幅は広がりを見せます。
広がるどころか、扈輒軍本陣に王手をかけれるぐらいの一手になり得ますね。
続いて中央軍はと言うと、現在は劣勢の状況です。
虎白公(こはくこう)軍の攻めに圧倒された中央軍。
結果的には厘玉と黒桜の軍は分断されてしまいました。
そのため逃げ出す桓騎兵が続出しています。
桓騎軍参謀の摩論も逃げ出す準備をするぐらいに状況は悪そうです。
そして最後は桓騎軍右翼です。
扈輒軍左翼は龍白公の末っ子を救うために桓騎軍本陣近くの森まで来ていました。
雷土を捕えて拷問にかけている時間を考えると、あれから結構な時間が経過しています。
なので現在の位置関係は分かりませんが、恐らく趙軍は桓騎軍本陣近くの森まで来ているとは思います。
コチラの右翼も劣勢な状況です。
まとめると左翼は優勢、中央、右翼は劣勢という感じです。
趙軍としては中央と左翼が優勢なので前のめりな体制になっていることが予想されます。
桓騎軍本陣まで、もう手の届く距離にまできています。
現状、趙軍としては誰もが勝利を疑っていない状況です。
ここから桓騎の狙いが発動するものだと思われます。
桓騎の狙いとは?
本陣の強襲
現状は趙軍優勢のため扈輒軍は前のめりな体制になっていることが予想されます。
右翼の趙軍は桓騎軍本陣近くの森まで来ている可能性さえあります。
趙軍が桓騎軍本陣近くの森まで来ているとしたら、桓騎軍右翼の後ろのスペースが空いています。
趙軍から見れば左翼のスペースです。
このスペースが空くことによって、山から扈輒軍本陣まで行けるルートができます。
この乱戦の中、桓騎が山に伏兵を忍ばせているという可能性はありそうです。
現在は山からの扈輒軍本陣までのルートが空いているので、伏兵で一気に扈輒軍本陣まで攻め込むことが可能になっています。
この兵は少数精鋭の桓騎の懐刀だと推測します。
未だに桓騎軍の中で最大火力を誇るゼノウ一家が登場していません。
もしかするとゼノウ一家が扈輒の首を獲るために、この山に潜んでいるなんてことがあるのかもしれません。
まだ信と岳白公の一騎打ちは始まっていませんが、信が勝利して影丘を突破してきた場合、チャンスがあれば信は扈輒の首を狙う可能性もありそうです。
扈輒の首を挙げるのは信、ゼノウ、桓騎の3候補だと予想します。
信とゼノウは先ほどお伝えした通りです。
桓騎については史実にもある通り、桓騎が扈輒を討ち取ると記されているからです。
それと盛り上がりも考えると桓騎が扈輒を討ち取るのが一番良いと思うという理由もあります。
信、ゼノウ、桓騎の3候補を挙げさせてもらいましたが、信、ゼノウのどちらが扈輒を討ち取ったとしても、桓騎軍の大将である桓騎の手柄になるので史実とは辻褄が合います。
平陽城の強襲
コチラがもう一つの桓騎の狙いだと推測します。
平陽城を落とすことができれば、邯鄲攻略が一気に進むことになります。
今回の遠征の目的は文字通り邯鄲攻略です。
邯鄲の手前にある武城と平陽城は邯鄲を攻めるためには落とす必要があります。
なので秦軍の目的は武城と平陽城を落とすことにあります。
真の目的は今戦っている平地戦に勝利することではありません。
もちろん平地戦に勝利することによって平陽城に攻め込みやすくなりますが。
なので桓騎の狙いは平陽城を落とすことにあるのかもしれません。
オギコを使った桓騎の伝令を雷土が聞いた時、雷土は茫然とし、一瞬止まってしまいました。
そして正気を取り戻した後、桓騎のことを大絶賛しています。
このことから誰もが想像していないような、とんでもない作戦だと言うことが想像できます。
なので平陽城を落とす策という、ぶっ飛んだ作戦という可能性もありそうです。
もしかすると桓騎は今ごろ本陣を離れて、ゼノウと一緒になって別ルートから平陽城に到着しているなんてことがあるのかもしれません。
なのでオギコが雷土に伝えにきた伝言とは、平陽城到着の知らせという可能性もありそうです。
だからこそ目の前の戦いに集中していた雷土にとって、平陽城に到着しているとい知らせは衝撃的で、止まってしまうほどのものだったと言う可能性はありそうです。
それにプラスして脱走兵も加えている可能性もあります。
戦況が劣勢に傾いたことによって桓騎軍から多くの脱走兵が出ています。
劣勢にも関わらず未だに姿を表さないゼノウ一家と砂鬼一家。
後方に構える彼らが脱走兵をまとめ上げて別ルートで平陽城を狙うなんて可能性はありそうです。
桓騎軍は他の軍とは違い元野盗集団で構成された組織です。
なので桓騎についていけば美味しい思いができると考えている者がほとんどです。
桓騎のことですから、戦況が劣勢に傾けば脱走兵が出ることは分かっていたはずです。
そのために後方にゼノウ一家と砂鬼一家を配置しているなんて事があるのかもしれません。
仲間からも恐れられる存在。
ゼノウ一家と砂鬼一家。
戦意を失った脱走兵であっても、その恐怖で脱走兵をもう一度戦場に戻す力がゼノウ一家と砂鬼一家にはありそうです。
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