王翦によって武城が、桓騎によって平陽城が陥落!
鳥の知らせにより昌平君も李牧の長城のこと知ります!
王翦同様に昌平君も宜安に狙いを定める!
李牧、王翦、昌平君の考えが一致!
次なる戦場は宜安に確定!
そして軍総司令・昌平君が宜安攻略の号令を発する!
一歩ずつ、しかし確実に趙国の深部へ歩みを進める秦軍!
趙殲滅へ向け、賽は投げられた!
キングダム703話「逆手の大戦略」
この話を見てもらえると王翦と李牧の戦略について分かると思うので最後まで見てってくださいね。
まずは本題に入る前にキングダム703話「逆手の大戦略」のストーリーについて紹介させてもらった後に、本題の考察に入っていきますね。
秦国の咸陽。
王翦軍と桓騎軍が平陽・武城の城攻めに入ったために、邯鄲までもう少しで届くと首脳陣たちは大いに湧き立っています。
そんな時です。
王翦から昌平君宛に鳥による伝令が届きます。
それは邯鄲の目の前に李牧の長城が築かれてしまい、通過困難という内容のものです。
秦軍から邯鄲を守るために作られた巨大な砦、李牧の長城。
王翦は李牧の長城を抜くのは難しいと考えているようです。
この報告を受けた首脳陣たちは、唖然とし、我に返ると騒ぎ出します。
この混乱を昌文君が落ち着かせます。
王翦の報告には通過困難とだけ書かれているので、通過ができないわけではないと。
しかし首脳陣たちは、この伝令を重く受け止めます。
政は昌平君に伝令の続きがないか問いかけます。
昌平君は伝令の続きを読み上げます。
これは好機。
李牧の長城を逆手にとって宜安にフタをすべきであるといった内容です。
考え込む政、昌平君、首脳陣たち。
政が皆に王翦の真意を伝えてくれます。
王翦はこの好機を使えば、趙王の脱出経路を無くせると言いたかったのです。
つまり宜安を制圧することによって長城と宜安で囲い込むことができるので、趙王の脱出経路を無くすことができるということです。
邯鄲制圧まで後一歩の所まで来ている秦国にとって一番恐れていることは、趙王・遷の脱出です。
仮に邯鄲を陥落させても、趙王が存命であれば復興が可能だからです。
趙王家のいる所が趙国になるというわけです。
趙北部の地図を持ってくるように昌文君が指示を出します。
趙国の地図が明らかになります。
宜安は邯鄲から見てだいぶ北に位置します。
司馬尚のいる青歌よりも更に北です。
青歌は燕近くにあるので、もっと北側にあると思ってたんですが、案外邯鄲から距離が近いんですね。
宜安は邯鄲から北すぎるので懐疑的な態度を表す首脳陣たちがチラホラといてます。
そして趙の地図から昌平君が一つ懸念事項を挙げます。
それがかつて李牧が治めていた地、雁門です。
あの元六将の王騎を打ち破った軍がいる場所です。
王騎軍と戦う前は十万を超える匈奴軍を粉砕していることから、強者揃いの軍だと予想されます。
対匈奴用の雁門馬の速さは中華一です。
李牧がたびたびワープを使うことができるのは、中華一の速さを誇る雁門馬の力なのかな、、、?w
昌平君は趙王たちが、この雁門に逃げ込み立てこもられるのを恐れています。
昌文君はそんな北の果てにある地では脅威にはならないと言います。
しかし昌平君は考えが違います。
仮に趙王たちが雁門に逃げ込んだ場合、脅威とはならないにしても、秦軍は雁門に力を割かなければならなくなります。
そうすると次に控えている最大の敵、楚国との戦いに全力を注げなくなります。
秦国の力を一極集中できないのは、超大国を相手に命取りになりかねないと言います。
王翦はそうなる前に趙王が逃げれないように北の経路を叩いてしまおうと考えているのです。
王翦天才すぎです。
その意図を即座に理解してしまう昌平君もスゴい。
李牧の長城は秦軍の北上を防ぐものですが、見方を変えれば趙軍は南の脱出経路を自ら塞いでしまったともとれます。
宜安を制圧すれば李牧の長城と宜安でフタがされるので趙王は逃げ場を失います。
だからこそ王翦はこれを好機と見ているのです。
首脳陣たちも納得したものの、宜安はあまりに北すぎるので、もう少し南でも良いのではと昌文君が提案します。
昌平君は少しの間考えて、宜安を狙うべきと発言します。
この宜安攻略はフタをするという意味もありますが、趙の王朝がギリギリ復興が可能な拠点という所も含まれているのだと予想します。
昌平君は、そこも含めて宜安攻略は必要だと決断したのだと推測します。
これにより昌平君は宜安攻略の戦略に取り掛かります。
舞台は変わり、趙の最前線です。
武城は王翦軍によって落とされ、それから10日後に桓騎軍も平陽城を落とします。
桓騎軍が王翦軍よりも10日も城を落とすのに時間がかかったのは、桓騎軍の虐殺に対する住民の憎悪と恐怖心が必死の抵抗に繋がったからです。
助けを懇願する平陽の住民たち。
しかし桓騎は捕虜の対応を飛信隊に丸投げします。
飛信隊は戦地で略奪すらしない隊として趙国でも名声は高いようです。
結果としては桓騎軍への恐怖を飛信隊が相殺したことになりました。
ここから桓騎軍と王翦軍は、それぞれの城で軍の再生につとめます。
そしてそれから2カ月後、昌平君から宜安攻略の戦略が発せられます。
李牧の長城を攻めるのは楊端和軍。
王翦と桓騎は長城を西側から越えて、閼与を落とし北上。
その間に秦国では北東連合軍を結成し、太原を通って趙北部に進入。
北東連合軍と桓騎軍と王翦軍が合流し、超大軍となったところで一気に宜安を攻めるという大戦略が発せられます。
ついに趙殲滅へ向け、賽は投げられたのです。
王翦の考えがまたも功を制するのか?
宜安に誘い出すよう目論んでいた李牧が勝るのか?
両者の戦略がぶつかろうとしています。
鄴から続く王翦と李牧の知略合戦第2章の幕開けです。
なので今回は王翦と李牧の戦略について考察していきたいと思います。
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王翦の戦略
宜安攻略の戦略が昌平君から出されました。
大枠の戦略としては、この通りに進むのだと思います。
恐らくですが展開的にも宜安近くまでは、この戦略通りに進むと思われます。
主だった趙将がいない閼与戦を見たい読者はいないと思うので。
史実的には宜安の隣にある肥下で桓騎と李牧は生死を賭けて戦うことになっています。
なので李牧とぶつかるのは桓騎なのは間違いなさそうです。
なぜ李牧と戦うのは王翦ではなく桓騎のなのか?
鄴攻略戦で李牧に勝ち越している王翦。
王翦が戦った方が良さそうにも思えます。
しかし李牧と戦うのは桓騎になりそうです。
鄴攻めでは王翦は斉から兵糧を運び込むことによって、勝利を収めました。
しかしこの時、李牧は悼襄王の命により邯鄲に連れ戻され不在。
もし李牧が鄴にいれば、防げていた可能性はありそうです。
事実、連行中に李牧は斉から兵糧を運び込む王翦の戦略に気づいていました。
なので王翦と李牧の戦略的発想には、大きな差がないとも考えられます。
そう考えると事前準備を済ましている李牧に対して王翦では武が悪いとも考えられそうです。
王翦は「勝つ戦以外はしない」という信念があります。
李牧に敗北する恐れがある以上、王翦は名乗りをあげない事が考えられそうです。
王翦は自分よりも桓騎の方が李牧との戦いは相性が良いと考えていそうです。
桓騎は王翦にもない想像を超えた戦い方ができます。
なので事前準備が完了している李牧に対しては、桓騎の方が相性は良さそうです。
この相性のことを考えて、王翦は桓騎を抜擢するのだと推測します。
李牧の戦略
李牧の長城によって、秦軍を宜安に誘い込むことに成功した李牧。
李牧はこうなることを予想して宜安を調査していました。
宜安の地形を確認して、悪くないと戦況判断しています。
この宜安という地はだだっ広い平野に見えますね。
遮蔽物が少なく大軍を配置するのには、もってこいの地形と言えそうです。
しかもこれだけ見渡しが良いと、奇襲や奇策の類は決まりにくそうです。
李牧の戦略は邯鄲を囮にして秦軍を趙国の深部まで誘い出すことにあると推測します。
なぜ趙国の深部まで誘い出すのか?
それは李牧が北部にある2つの強力な軍を動かせることができる可能性があるからです。
一つは司馬尚がいる青歌の軍です。
今話で司馬尚がいる青歌と宜安、肥下は比較的近いことが分かりました。
青歌の軍と連携するために上和龍(じょうかりゅう)と楽彰(がくしょう)が連れて来られたという可能性もありそうです。
そしてもう一つが雁門関(がんもんかん)にいる軍です。
今話で李牧が過去に雁門の地を治めていたことが分かりました。
治めていたということは、李牧は雁門に強い繋がりがあります。
李牧はこの雁門軍を動かせることが可能そうです。
雁門軍はかなり強い軍で、全員が対匈奴用の雁門馬なのでフットワークが軽い。
王騎の戦いの時もそうですが、雁門軍は突如として現れています。
これから起こる戦いでも、雁門軍が気配を悟らせることなく現れるという可能性は考えられそうです。
なので李牧は青歌の軍もしくは雁門関の軍、どちらか一つを使って、宜安に誘い出した秦軍を横撃しようと考えている可能性はありそうです。
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