朱海平原に残してきた10の8の後方軍が
やっと鄴に到着し
飛信隊全員が信の元へ駆け寄り
再会を喜びました。
喜びも束の間
鄴の城内には食料が残っていない事が
伝えられます。
鼻の利く桓騎軍が
貴族たちの貯えを探したようですが
予想以上に食糧は残っていなかったようです。
趙季伯という鄴の城主は名君だったのでしょう。
中枢の隠し蔵まで難民に解放していたのです。
結果として
兵糧問題は解決せず
秦軍の状況は以前変わらないままです。
食料の残りは
秦軍全体を食わす量はもちろんなく
一食分も配給できません。
上層部が食う分として2日分です。
秦軍がこの飢えに耐えられるのは
もって2日ぐらいだと摩論が計算していました。
なので秦軍は2日以内に
外部からの食料補給が必須条件となります。
しかしそれを簡単にさせる李牧ではありません。
各要所に主だった将軍を置き
包囲や守りを固めています。
遼陽の包囲には
唐利将軍率いる唐利軍が増援に加わり
元々遼陽から鄴の道を遮断していた所に
更に増援したわけですから
より強固になっています。
それにしても急に出てきた唐利将軍って
誰やねんと言う感じですね!w
今までのキングダムの流れから考えても
急に出てきた将軍は瞬殺される事が多いので
もしかしたら唐利将軍が伏線と言いますか
今までの流れを考慮すると
遼陽と鄴を結ぶラインが
突破されるのかもしれませんね。
しかし
これによって現状楊端和軍は
鄴にはいけなくなっています。
次に趙国の国門・列尾には
舜水樹と扈輒将軍が守りを固めています。
ついに登場しましたね!
邯鄲の守護神 扈輒将軍!
思ったよりおじいちゃんの雰囲気がありますねー
六大将軍時代の将軍という感じでしょうか?
舜水樹は遼陽での敗戦がきいているのか
「鄴へは米粒一粒も行かせない」
とかなり気合が入っています。
舞台は変わって秦国の咸陽にも鳥の知らせで
鄴が陥落したと言う知らせが届きます。
それを聞いた文官たちは
驚きと歓声をあげます。
この吉報を聞いた政も
思わず立ち上がって驚いている様子です。
しかし現状を考えると鄴は落とせましたが
秦国軍は敵地の中に孤立している状態なのは
変わらないので安心はできません。
その事にいち早く気づいた政は
喜ぶのはまだ早いと文官たちを一蹴します。
そんな中でも聡明な昌平君は
鄴の食料を焼いたのではないかと状況を分析し
秦国軍が飢餓状態だと言う事を
見抜いていました。
そして
すでに手を打っている事を明かします。
その一手とは
鄴に向けてすでに補給軍を送っており
もう列尾に迫っている所だと
強い目で昌平君は語ります。
これが鄴攻略戦に入る前に
王翦が昌平君にした頼み事かどうかは
まだ判明していませんが
その可能性はあるのかなと思います。
その補給軍の大将が
久々の登場、介億です。
介億が鄴に兵糧を届けるために
列尾を越えようとします。
ここで扈輒将軍と介億は
対峙する事になります。
お互いの様子を伺い
兵を動かそうとしない両者。
その隙をついて
背後から舜水樹の部隊が現れ
兵糧を燃やし
鄴へ兵糧を運ぶのを阻止します。
舜水樹軍は次々と俵を縛っている縄を
斬っていきます。
その時です。
崩れ落ちた中身を見た舜水樹の部下は
驚きの声をあげます。
なんと
大量の兵糧を運んでいたと思われた俵の中身は
空っぽだったのです。
介億はこれを見てニヤリと笑います。
この事から中身のない俵を運ばせていたのは
あらかじめ用意していた策なのでしょう。
何やら介億には策があるようですね。
中身のない俵を運ばせていた事から
この介億の補給軍は囮りだという事がわかります。
なので本命の補給軍は
また別にいると考えられますね。
秦国軍側から鄴まで兵糧を運ぶルートは
大きく分けて3つだと思います。
その3つとは列尾、閼与、黄河のルートになります。
本命の補給軍はどのルートを通るのでしょうか?
1番守りが固く
中身のない俵を運ばせていた手のこみようから
列尾を通るとは考えにくいので
残る2つのルートになるのでしょう。
なので今回は
鄴への補給軍の行方
について考察していきます。
閼与ルート
王都圏北西に鍵をかける大都市、閼与。
今、李牧が率いている軍が閼与の軍です。
この大戦が始まる前に
李牧は閼与から主だった武将を連れて
王翦軍と朱海平原で戦っています。
なので鄴を監視している李牧と一緒にいる趙兵たちが
閼与の軍になります。
そして唐利将軍率いる唐利軍も
北部から南下して来ているところを見ると
更に閼与の軍を借り出した可能性もあります。
何が言いたいのかと言うと
遼陽より北の閼与周辺の守りが
とても弱くなっているのです。
遼陽に兵力を集中させた事によって
楊端和軍の動きを封じれた事はいいんですが
閼与の守りが手薄になってしまってますね。
介億の補給軍は囮り
だという事が分かっているので
本命の補給軍が
この手薄になった閼与を落とせる可能性が
非常に高まったと考察します。
この策がはまれば
列尾と遼陽に意識を集中させてしまった李牧は
王翦と昌平君が考えた策に
はまった事になります。
そもそも
今までの各地で起こった戦いは
閼与という
もう一つの秦国と趙国の出入り口である
閼与の守りを手薄にさせるためのものだったのかも
しれませんね。
黄河から運搬
コチラの可能性も高いのかもしれません。
地図を確認してもらうと分かりやすいんですが
鄴は黄河の川沿いにあります。
しかも黄河は中国でも2番目に長く
川幅もある巨大な川です。
今は介億と舜水樹+扈輒将軍が
戦っています。
なので列尾を守る趙兵も
黄河の方には意識がいってないはずです。
この隙をついて本命の補給軍が
黄河から兵糧を運搬するのかもしれません。
もし仮に趙兵がこの事に気づいたとしても
黄河は川幅がある巨大な川なので
すぐにはこれに対応できないでしょう。
更に介億率いる一万の秦軍が
いるわけですから
黄河を防衛するだけのことであれば
昌平君の側近である介億先生であれば
難なくやってのけそうですよね。
事実、合従軍戦での蕞の防衛戦では
見事な采配で蕞を守りきっています。
もう一つ付け加えるなら
李牧は列尾超えを再び秦国がやってくる事を
読んでいました。
この時に列尾を指す指の下に
しっかりと黄河が写っているのです。
なので
もしかしたらこれも伏線となっているのかも
しれませんね。
博士的には少し気になる所があります!
はたしてこの介億の策が
前話635話で紹介された
王翦が考える兵糧問題を解決する驚べき方法なのか?
と言う事です。
驚きの方法が秦国からの補給軍
援軍なのかな?
と思いました。
ただの煽りだった可能性もあるので
この驚きの方法が分かるのは
もう少し話が進んでからになりそいですね!
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