桓騎軍と扈輒軍が激突して九日が経過!
飛信隊の断崖攻略と雷土軍の一斉襲撃により、この戦いで始めて攻勢を見せた桓騎軍!
しかし三倍の兵力差が埋まった訳ではありません!
以前、予断を許さない緊迫した状況が続きます!
未だに明かされてない桓騎の策!
果たして桓騎の描く策とは一体どんなものなのか?
この話を見てもらえると桓騎の描く悪魔の計略について分かると思うので最後まで見てってくださいね。
飛信隊の影丘の断崖攻略、そして雷土軍による龍白公の一斉襲撃により、ここにきて始めて秦軍が攻勢を見せています。
しかし、この2つの出来事も桓騎の描く策とは全くの無関係だと推測されます。
なぜかというと、まずは桓騎軍左翼の影丘の方から見ていきます。
これには2つの理由があります。
まず一つ目は桓騎が勝敗を分けるような一手を他人に委ねるとは考えらないからです。
桓騎は自分自身しか信用していません。
つまりは影丘攻めの勝敗によって桓騎軍VS扈輒軍の戦いの勝敗が決するような重要なことを飛信隊には託さないということになります。
もう一つの理由が、摩論がこの戦況を打開できるのは飛信隊の影丘突破しかないと考えていたからです。
これまでの桓騎の計略は誰もが予想しないようなものばかりです。
桓騎の戦いは方は普通の人とは全く違います。
なので部下が思い描くような策になることはありません。
なので摩論と桓騎の考えは全くの別物になると推測されます。
桓騎が勝敗を分けるような一手を他人に委ねない所と、摩論が戦況の打開策を飛信隊の影丘突破だと描いた所から桓騎軍左翼の影丘は桓騎の描く策から外れると予想します。
ただ飛信隊の影丘攻めは桓騎の計略外だったとしても、飛信隊は影丘を突破してくると推測します。
黒羊戦では慶舎(けいしゃ)を誘い出すための囮として飛信隊は使われました。
しかしこの時、信は桓騎の予想を超えて慶舎の首を獲っています。
なのでこの影丘攻めにおいても良い意味で信は桓騎の予想を超えてくると推測します。
次に桓騎軍右翼の雷土軍です。
今は龍白公の息子を餌に、龍白公を罠にはめることに成功した雷土軍。
罠にはまった龍白公を雷土軍が一斉に襲い掛かろうとしています。
この雷土が龍白公の首を狙う行動も桓騎の策とは関係ないと考えられます。
これも先ほどと同じく2つの理由があります。
1つは雷土が龍白公の息子を捕らえたのは、たまたまの偶然だからです。
龍白公の息子を捕らえなければ、雷土も龍白公の首を狙うことは無かったと推測されます。
なので龍白公の一斉襲撃は雷土独断の策になるので、桓騎の策とは関係ない事が分かります。
も一つの理由はオギコが雷土に伝えた桓騎の伝令にあります。
桓騎の伝令は無茶しすぎるなという事が強調されています。
この無茶するなという意味を深掘りすると、命をかけてまで右翼の戦果にこだわる必要は無いという意味にも捉えられます。
桓騎の伝令は無茶しすぎるなと伝えているにも関わらず、龍白公の首を狙うあたり雷土は無茶しているようにも見えます。
なので無茶をしている雷土は桓騎の伝令に従ってないとも考えられます。
このことから桓騎の描く策は、両翼の撃破など最初から期待していなかったと言い変えることができそうです。
一見すると秦軍が優勢に立ったようにも見えますが、桓騎軍左翼の飛信隊、桓騎軍右翼の雷土軍は桓騎の策とは直結してないように思えます。
現状が分かった所で、今回は桓騎の描く悪魔の計略について考察していきたいと思います。
ポイント
未だに全容が分からない桓騎の策。
しかしストーリーの中からチラホラと桓騎の策らしきヒントが出ています。
それは
- 劣勢を装っている所
桓騎の伝令による無茶しすぎるなという所
今回の戦いの戦場は広域に展開されている所
になります。
桓騎はこの戦いでは常に劣勢を演じてきたように見えます。
最初は扈輒を誘い出すための策かと思いましたが、これは趙軍に油断を与えるためにワザと劣勢を演じているのだと推測します。
8万対24万で始まった、この戦い。
三倍もの兵力差がある戦いです。
まともにぶつかり合えば、兵力差がそのまま出てしまいます。
しかしそんな状況でも桓騎は特に指示を出すことなく、扈輒軍24万に対して真っ向勝負を挑んでいます。
なので桓騎軍は各所で敗戦続きとなり、劣勢になってしまいました。
あの頭の良い桓騎が、この結果を予想できないはずがありません。
なのでこの戦いの桓騎の狙いは、趙軍に油断を与えて前のめりにさすことが狙いなのだと推測します。
次はオギコが雷土に伝えた桓騎の伝令です。
桓騎の伝令を受けた雷土は、後ろの森まで退がることを指示しています。
なので桓騎の策の片鱗はこの森にあることが推測されます。
そもそも森の中の戦闘になれば、両軍陣形を組むのが難しくなります。
なので雷土軍としては森の戦闘になれば、見晴らしの良い平地線に比べて数の力は無くなります。
善戦はできなかったとしても、今までよりも苦戦することはありません。
なので桓騎の策の片鱗はこの森で龍白公軍をできるだけ足止めして、時間を稼げというような物なのかもしれません。
もしくはこの森に既に何かしらの計略を張り巡らさせている可能性もありそうです。
なぜかというと桓騎軍の勝利条件としては趙軍総司令の扈輒の首をあげることか、趙軍を殲滅することにあります。
もし仮に扈輒の首を討てたとしても、まだ趙軍24万は健在です。
扈輒がいなくなっても、趙軍の大半を殲滅できていなかった場合、残りの趙軍で攻め込まれれば数の力によって桓騎軍は無事ではすみません。
なので桓騎軍の勝利条件を正確にいうなら、扈輒の首+趙軍24万の大半を殲滅する必要がありそうです。
普通の軍であれば扈輒の首を獲るだけでも良いとは思うんですが、桓騎のことです。
殉職なんてことは考えていないでしょう。
なので扈輒の首を獲った後のこともきっちりと考えているのだとしたら、この森で何かしらの仕掛けを発動させて、一気に龍白公軍を殲滅させる策を用意している可能性もありそうです。
そして3つ目のポイントは今回の戦いの戦場は広域に展開されている所です。
戦場はかなり広く、そのうえ山で仕切られているので、横との連携を取るのが難しくなっています。
右翼、中央、左翼は別々の戦場とも考えられます。
もっと言えばこの3つの戦場の一つでも撃破できれば、扈輒軍本陣までのルートができます。
しかも連携が取りにくいことを考えると、扈輒本陣が桓騎軍に襲撃されても散らばっている趙軍は本陣に戻るのには時間がかかりそうです。
今は趙軍全体的に油断もあり、前のめりな体制になっています。
なので扈輒本陣の奇襲は成功しやすくなっていると言えそうです。
この事を踏まえてどんな奇襲があるのかを考えていきたいと思います。
奇襲1(脱走兵に紛れる)
戦況が劣勢に傾いたことによって桓騎軍から多くの脱走兵が出ています。
桓騎軍は他の軍とは違い元野盗集団で構成された組織です。
なので桓騎についていけば美味しい思いができると考えている者がほとんどです。
桓騎のことですから、戦況が劣勢に傾けば脱走兵が出ることは分かっていたはずです。
このことから桓騎は脱走兵が出るのを待っていたという可能性もありそうです。
もともと桓騎軍は初登場した山陽戦から、離散状態での戦闘、ゲリラ戦を得意としています。
事実、このゲリラ戦法によって玄峰(げんぽう)や白亀西(はくきさい)などの首を挙げています。
なので今回も桓騎は、自軍ですら補足できないくらい離散した劣勢な状況を活かして、扈輒の首を獲ろうと考えているのかもしれません。
つまりは脱走兵に紛れて扈輒軍本陣に攻め込む策です。
奇襲2(難民に紛れる)
秦国連合軍が攻めてきたために、王都周辺の趙の民たちは平陽を目指して北へ北へと逃げていく様子が描かれていました。
まさか王都周辺にいる自分たちが、家を捨てて出ていくことになるとは思っていなかったようです。
ということはこの難民たちは現在、平陽近くにいる事が考えられます。
平陽近くということは扈輒軍本陣の背後です。
この趙の難民に桓騎兵が紛れているという可能性もありそうです。
趙の難民に紛れて、別働隊で背後から扈輒軍本陣に攻め込む策なんていうのも考えられそうです。
奇襲3(ゼノウ一家)
そしてコチラの方が本命になります。
今は趙軍左翼を任されている龍白公軍が森近くまで、桓騎軍のふところ深くまで誘い出されたことによって、桓騎軍右翼の後ろのスペースが空いている状態になっています。
このスペースが空いたことによって扈輒軍本陣まで行けるルートができました。
この乱戦の中、桓騎が山に伏兵を忍ばせているとしたら、、、
未だに桓騎軍の中で最大火力を誇るゼノウ一家が登場していません。
もしかするとゼノウ一家が扈輒の首を獲るために、この山に潜んでいるなんてことがあるのかもしれません。
コメント