キングダム646話では
悼襄王が残した遺言により
新しい趙王は太子嘉ではなく
遷に王位が移りました。
それによって趙国は
また荒れに荒れてしまいます。
遷の庇護者となった郭開は
すぐさま李牧と嘉を狙って動き出します。
人気も実力もある二人を生かしてはおけぬと
邯鄲中にいる兵を全て使ってでも
李牧と嘉の首を取る気です。
それほど2人の事を
脅威と感じている事が分かります。
ココは郭開、正解ですね!
自分に人気がない事を自分で分かっています!w
郭開の指示の元
多くの刺客や邯鄲兵が
李牧と嘉の首をとろうと襲いかかりますが
なんとか二人は多くの犠牲を出しながらも
逃走の目的地である法しょうと言う小城に到着し
二人は別れます。
その夜
李牧は雁門を出てからのこれまでの道のりについて
思い返します。
太子嘉の王位継承がもう不可能な事
趙国を良くしようと奔走したにも関わらず
混乱する趙国を思い
ちょっと、疲れましたね!と
始めての弱音を吐きます。
それほど強烈な辛さがあった事が
背中ごしからでも伝わってきます。
李牧は敵キャラですが
ここまでくると流石に同情してしまいます。
この混乱している趙国内の知らせは
秦軍の元にも届きます。
この知らせを聞いた信は
李牧の事を心配しているのか
何とも浮かない表情をしています。
邯鄲王都軍が現れた事によって
一時は後退を余儀なくされた秦軍ですが
王翦がこの混乱している趙国を
ほっておくはずがありません。
なのでここからはもう一度
戦線を北上させる事が考えられます。
そして練り直した策ではなく
当初の予定していた策で
扈輒の貼る防御線を突破しようと
考えているのだと思います。
予告文では次号では
秦趙の最前線が描かれる事になっています。
王翦VS扈輒の戦いが
ついに開戦されようとしています。
なので今回は
邯鄲を巡る戦い 王翦VS扈輒の戦い
について考察していきたいと思います。
あの男
先の戦いで鄴、遼陽、列尾を落とした秦国は
新しい領土を獲得しました。
これにより新しい国境線が生まれます。
この扈輒が貼る防御線。
邯鄲王都軍が現れた事によって
一時は後退した秦軍ですが
再び北上して元の布陣に戻してくる事が
考えられます。
そして防衛線を守る趙国ですが
将として紹介されているのは
邯鄲の守護神・扈輒将軍だけです。
趙国は本気で扈輒一人で
秦軍を相手に防衛するつもりなんでしょうか?
趙国には
扈輒以外にも有能な将軍はまだまだいてます。
ざっと紹介させてもらうと
李牧、馬南慈、舜水樹、傅抵
公孫龍、紀彗、馬呈、李白などなどがいます。
傅抵はまだ将軍ではありませんが
ここでは大きく分類しているため
入れさせて貰ってます。
他には司馬尚もいますが
この戦いに参戦してくる事は考えにくいので
省かしてもらいます。
現段階では
李牧一党がこの戦いに参戦する事は難しそうなので
李牧含め馬南慈、舜水樹、傅抵、公孫龍
後、雷伯将軍も加わらないのでしょう。
となると気になるのが
離眼の兵を率いる紀彗軍。
彼らの行動が気になる所です。
元々それほど強い気持ちを持って
この戦いに参戦したわけではないのでしょう。
察するに
朱海平原の戦いに入る前の黒羊の戦いを
敗北に導いてしまったのが紀彗自身
自分にあると思い
その責任を感じ参戦したのだと思います。
幼なじみの劉冬の恨みと言う事も
後押しした要因になっているのかもしれません。
もちろん離眼の民を1番に考えている紀彗ですから
私情で離眼を危険に晒すような事は
ないと思いますが
この恨みも今回の戦いに参戦した理由の一に
なっているのかもしれません。
離眼の悲劇を生んだのは
地方勢力の小競り合いと思って
仲裁に入らなかった中央の邯鄲の責任でもあるので
紀彗は決して中央に良いイメージは
持ってないはずです。
普通に考えると
黒羊から太行山脈を越えて
危険を犯してまで
鄴防衛戦に参戦する義理はなかったはずです。
紀彗からすれば離眼が守れるなら
秦に降伏する事も躊躇しないでしょう。
そんな紀彗軍は
黒羊の戦いにおいては
趙国の勢力下にあっても
直属の配下ではなく同盟勢力のような扱いでした。
離眼の民がピンチだと言う報告を受けると
下山しようとする紀彗に対して
岳嬰が殺してでも止めると言うと
馬呈が紀彗を守るように
岳嬰に斧を向けている事から考えても
完全な趙国の家来というわけではない事が
分かります。
ただ朱海平原の戦いを通して
李牧と連携を図るなど
趙軍らしくはなってきてました。
そんな紀彗率いる離眼の兵が
邯鄲防衛戦に参戦するのかどうかは
とても重要なポイントになってくると
思います。
もし離眼の兵が参戦しない場合
主だった将は扈輒一人になってしまいます。
今回の戦いでは
まだ登場してない守戦の達人・李白も
残ってはいますが
秦軍の精鋭の前に
どれほど活躍できるかは分かりません。
と言うかハッキリ言うと
大した戦力になるとも思えません!w
なので堅実な守備ができ
兵士たちの士気が下がっている時でも
一声檄を飛ばすだけで
軍のテンションを一気に上げ
劣勢な場面においても
その風向きを変えてしまうほどの存在感と
統率力を持っている紀彗には
是非とも参戦して欲しいと思っているはずです。
馬呈の攻撃力も欲しい所でしょうしね。
秦軍は王翦を筆頭に楊端和、桓騎
他にも亜光、田里弥、倉央
鄴攻略戦で武功を挙げた
李信、蒙恬、王賁もいる精鋭揃いの軍で
将軍だけで計9人もいます。
扈輒としてはこの大軍
秦軍に応戦するためには
最低でも有能な指揮官級クラス
将軍が後何人かは欲しいはずです。
どんな優秀な将軍でも
一人で全部をできるわけではないので!
もし紀彗軍が参戦してくれれば
左翼に紀彗、右翼に李白
中央を扈輒とする事も可能になってきます。
3人とも守戦の達人ですしね。
なので紀彗が参戦するかどうかは
防衛する趙軍にとっては
非常に大きな意味があります。
紀彗がとる行動
静観、参戦、寝返りの
3つが考えられそうです。
この3つの選択枠の中で
1番可能性として高いのは静観かなと考察します。
先ほど紹介させてもらった通り
紀彗が1番大切にしているのは離眼の民たちです。
李牧が戦線を離れてしまった今となっては
この戦いに参戦しても
悪戯に離眼の兵に血を流させる事になってしまうと
判断するのかなと思いました。
紀彗は趙王に忠誠を誓っているわけではありません
にも関わらず鄴防衛戦に参戦したのは
黒洋の想いがあったからでしょう。
そこには李牧の人柄にひかれたと言う所も
あるのかもしれません。
少なくとも李牧は紀彗の事を
隠れた名将と呼んでいた事から
それなりの待遇で迎え入れていた事が
考えられます。
しかしそんな李牧は
追われている身なので
この戦いに参戦する事は難しいでしょう。
となると紀彗としては参戦する義理もありませんし
悪戯に離眼の兵に血を流させるのは嫌でしょうから
ひとまずは様子見
静観する事が考えられます。
何より扈輒が貼る防衛線で紹介されてない事も
大きな理由の一つです。
参戦についてですが
これは静観する理由と同じで
可能性としては低いと感じています。
最後の寝返り、裏切りですが
ネットの中では
紀彗が寝返るのではと騒がれていますが
現段階ではこの可能性は低いと思っています。
紀彗は父に離眼を託された男です。
父・ 紀晶が火炙りの刑にされた時に
血の涙を流しなが離眼を守る事を
心に誓っています。
そんな情に厚い男が
少し趙国が危うくなったと言うだけで
すぐに寝返るとは考えにくいのではないかと
思いました。
それほど重い決断を
現段階ではしないのではと思います。
何より
まだ秦軍の脅威が離眼に届いてないと言う事が
寝返らないお大きな理由です。
紀彗的にはどんな状況に追い込まれても
最終的には
離眼を守れる方を選ぶんだとは思います。
ですが今の状況で
離眼の脅威が迫ってない状況では
裏切ると言うのは考えにくいのかなと思いました。
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